女子テニスの国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング杯」でカザフスタンとの予選に臨む日本代表が11日、試合会場の東京・有明コロシアムで記者会見し、約1年半ぶりに日本でプレーする元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)は「若いころのようなクレイジーなショットはあまりないと思いますが、戦略的なプレーを見ていただければ」と笑顔を見せた。

 日本国内でプレーするのは2022年9月以来で、出産後では初。ママになって戻ってきた26歳は「日本でプレーすることができてとてもうれしい」と笑った。

 出産によるブランクもあり、今年1月に実戦復帰したが、持ち味のフィジカルやパフォーマンスは完調途上。12日のシングルス第2試合で世界ランキング50位のプチンツェワとの対戦が決まった大坂だが「(男子のガエル・)モンフィスのようなエクサイティングというか、驚かせるようなプレーをするわけではないと思います」と強調。今はぐいぐい力で押すテニスが難しいからこそ、頭脳的な駆け引きなど大人のプレーに目を向ける。

 国別対抗戦の代表でのプレーは約4年ぶり。今夏のパリ五輪代表の資格にも関係するだけに、東京五輪に続く2大会連続出場に意欲を見せている大坂には試金石となりそうだ。

 大会は12、13日の2日間でシングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合を行い、先に3勝したチームが11月の決勝大会(スペイン)に進む。11日の抽せんで大坂は12日のシングルス第2試合での出場が決定。13日のシングルス戦にもエントリーしている。